ピンクでキャンパ
ジムと外岩のクライミングと、その他日常を交えたまったりブログ。
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文化の日の算数核心
実は後からニッポンレンタカーは予約当日のキャンセルはキャンセル料がかからないということを知ったけど、もう二人で行っちゃおうということで、ちょっとコストはかかるけど二人で瑞牆へ。奥多摩方面は朝に雨が降るようだったし、せっかくの休みで状態もいいなら行けるときに行っておこうということで。
あえての瑞牆にした理由は、土曜日はおそらく小川山に行くであろうというのと、間抜けなことに前日軽くジムで登っておこうとテーピングを巻いて登っていたら、先週やってしまった方ではない方の左手人差し指の軽いひび割れが絆創膏とヒビケア軟膏で柔らかくなっていたせいで、逆に開いてしまったのだ…。登る前にはしっかり乾かしたうえでテーピングをすべし…。
そんなわけで、いつ両手人差し指が開くか分からない状態なので、カチ課題はできないし、もしひび割れが開きそうになったらひたすら「十六夜」でスラブ練習でもすればいいかなというのがもう一つの理由。
ニコレンのボロい軽とは違って、ニッポンレンタカーの軽(今回はCOCOA)は見やすいカーナビ付きだし乗り心地もいいしステレオの音もいいし、エンジンの吹け上がりも良く、下道から楽しく運転できた。あーマイカー欲しい。ヤマザキに寄って8:30と早めの瑞牆到着。まだまだ駐車場は空いていた。5月以来の瑞牆だけど、相変わらずこの開放的な景色は最高!
紅葉もいい塩梅に色づいていた。
まずは山形県エリアへ。このエリアは湿っぽくてほとんど染み出しがない時に来たことがないけど、今日はしばらく雨も降っていないし湿度も低いので、良い状態が期待できる。しかしアップで童子岩の6級を登っていたらガバポッケに水が…。代わりに「穴契約社員」をやることに。
アンジェラはまだこの課題を登っていないということなので、一緒にトライ。僕はカンテ左側は使わないで登って結構序盤が厳しいと思っていたけど、アンジェラは同じムーブはできないというので、カンテ使うムーブを考えてトライ。するとだいぶ楽になり、アンジェラも完登。
次は急登(笑)を少し登って、阿修羅の岩へ。アンジェラは本当に息を切らしていた…急登なんだ…。すでに「阿修羅」をトライしている方は何人かいたけど、僕はそんなハードな課題は避けて隣の「ナーガ」1級にトライ。スタートがよく分からないけど、「阿修羅」をトライするツヨツヨさんがアップで軽く登ったときのスタートでやってみることに。
スタートで左手ハンドジャム、ガバスタンスを踏んでクラック奥のアンダーを取るだけ。それで実質終了というような課題だった。その分一手目がしんどく、アップが終わっていないとロックしきれず右手が出なかった。まあカチ系じゃないからちょうどいいやとテーピングをしながらトライを重ね、ようやくアンダーが取れた。
でもこれ、イマイチクラックの面白さがないので、もう少し下からスタートできないものかと探ってみる。足位置に苦労したけど、なんとかできそう。一人であーでもないこーでもないとムーブを探る。とっとと隣の「阿修羅」でもやればいいじゃんって話だけど、ツヨツヨさんたちが軽く上部のマントルまでいっているのに、マントルが返せず降りてくるのばかりですっかり怖じ気づいていたのであった。こんなに状態がいいのにそんな難しいのか…。
そして逃避の末にムーブが完成。
染み出しがなければバチ効きだし、ジャム入門として非常に新鮮で面白かった。指皮は大丈夫だったけど、テーピングを巻いていても手の甲が傷だらけ…。
お昼休みも兼ねて「十六夜」の前でお昼ご飯を食べて、相変わらず離陸からの一手目も取れないことを確認し、植樹祭エリアに移動。目当てはずっと宿題となっている「算術」。アンジェラは「泉の家」。
「算術」は大人気で、かなりの人数が。しかし一手ものなので回転は速い。あと二時間ほどしかないので、まずはマントルの確認をしてからトライ。「ナーガ」は初めて触る課題だったので、あまり今日のコンディションのよさを体感できなかったけど、何度も触っているこの課題のイマイチな左手スタートホールドを触った瞬間、今日のフリクションは最高だということが分かった。
昔はこのホールドが全然持てず、離陸だけでもしんどく、色々を持ち方を工夫してやっと出られるようになっても一手目のガバに届かせるのがやっとだってけど、ジムで150度にいることが多くなり、フロントレバーも数秒できるようになったくらい体幹がついてきたお陰か、あとは振られをいかに止めるかだけになっていた。
これだけ状態が良くても、一手目にジャストミートしたうえで意識して振られを止めないと止まらない。
何度も振られ落ち。しかし今日は前回までのように「本当に止まるんかいなこれ」という不安はなく、次は止まる、と自信を持ってトライしていた。そしてやっと止まった。
一手目を止めても足拾いでヨレてマントル落ちするのを何度も見て来たけど、その轍は踏まないように準備しておいた甲斐があった。やっと何年越しかの宿題にケリを付けることができた。強傾斜と体幹という弱点にジムで向かい合ってきた成果だった。
最後にアンジェラの「泉の家」を見に行くと、この好フリクションにもかかわらず、あまり手が進んでいないという。僕も久々にトライしてみたけど、やっぱり難しい…。しかし女子向きの課題なので頑張って欲しい。
そして今日も瑞牆の夕焼けは美しかった。宵の明星もひときわ輝いていた。ひび割れを再び開くことなく成果を出し、最高に爽快な気分で帰途に就いた。
帰りはガストで食事。
手前の低糖質メニューが僕の、奥のカキフライ&唐揚げ丼がアンジェラの。相変わらず男女逆転している。
ひび割れに怯えながらだったけど、「ナーガ」の納得いく登り方での完登、数年越しの宿題であった「算術」の完登と、思わぬ成果があり、来てみてよかった。今日のフリクションは何でも登れてしまうのではないかというぐらいの良さだった。まだまだ宿題は残っているけど、今後に期待を持たせるワンデー瑞牆だった。
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