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長期強制レスト核心

新型コロナウイルス下でジムはほぼ休業、三密を避けることが可能な外岩ですらも不要不急の外出自粛要請でとても登りに行けるムードではなく、クライミングが単なる趣味に終わらずライフスタイルとなっているクライマーたちは皆いつになったら登りに行けるのか気が気でない毎日を過ごしていると思う。

緊急事態宣言該当期間であるGWの終わりの5/6まではひたすら耐え忍び、5/7,8に有給を叩き込んで5/7~10+αの期間で遠征に行こうと企んでいる人もいるかも知れないけど、5/6を過ぎても当然外出解禁となるはずはなく、しばらくは大っぴらに登りには行けないだろう。

コロナとの戦いはGWで終わりではないけど、かといってこのまま外出自粛・休業を続けていたら経済・生活が成り立たないので、クライミングを含めて人々の生活は今後はコロナと長期的にうまく付き合っていく方法を模索することになるのではないだろうか。

いつ終わるとも知れないこの状況下でクライマーは何をしたらいいのか、強制的とはいえ、せっかくのこの長期レストの機会を有効に活かすにはどうすればいいか、自らの尻を叩く意味も含めて思いつく限り挙げてみた。いい加減自粛生活でやることがなくなってきたという方はご参考いただければ。

1.フィンガーボードなどによる指トレ

日本の住宅事情では設置のハードルが高かったけど、賃貸でも設置可能な方法が広まり、DIYをする時間ができたことによって一気にフィンガーボードは普及している。ほぼクライミングでしか高負荷を受けることのない特殊な部位である指は登らないと衰えやすいので、指を効率的に鍛えることができるフィンガーボードは全てのクライマーにとってクライミング力キープのために重要だろう。キャンパシングボードもあればコンタクトストレングスも鍛えられるのでなおよし。

2.フィジカルトレーニング

上記のフィンガーボードも含めて、これまでクライミング能力向上のためのトレーニングを計画的に行ったことがなく、ジムで同じグレードの課題を徒に消費し続けるだけの日々を過ごしていたのであれば、これを機に筋力トレーニングの重要性に気付けるかも知れない。クライミング以外のスポーツ経験がないのであればなおさら。

正しいトレーニングを行えば、登っているだけではなかなか伸びない筋力を効率よく鍛えられ、クライミング力のボトルネックを打開できる可能性が高い。初期投資が不要な自重トレーニングだけでも大抵の人には効果があるし、クライミングのためであれば他に買うとしてもせいぜいヨガマット、ラバーバンド、軽いダンベルぐらいのもの。すでに一定の水準に達しているならば、スタビライザー系の強化のためにTRX(サスペンショントレーニング)に挑戦してみるのも良いと思う。

ただし、登れない鬱憤を晴らすかのように、毎日懸垂の数やプランクの時間だけを追い求めてしゃにむに追い込もうとするのは効率的ではない。まずは自分に何が必要なのか、自分の弱点を把握したうえで、一番の弱点から潰していくべきだろう。トレーニングを怪我なく適切に、計画的に実施するために、クライミングのトレーニング本やサイトを時間のある今のうちに読み、実際にやってみて、コロナ後も続けられるようなメニューを組むべきだと思う。

トレーニング本の代表的なものはちょうどROCK&SNOW086号(2019年冬)P.116にまとめられている。和書では「クライマーズ・バイブル」上下巻もあるし、クライミングそのものではないけど書籍になった「チバトレ」や、コンディショニングとしてのストレッチ、体の固いクライマーはこの機会に可動域を広げるためのストレッチにトライしてみるのも良いと思う。

 

3.慢性的故障の回復

指、腰、関節など、慢性的な故障を抱えているのであれば、今がクライミング人生において一番レストがしやすい環境が整っていると言えるので、まずはこれを行うべきだと思う。そしてクライミングトレーニング本の名著「パフォーマンス ロック・クライミング」にはレストの重要性として、こんなエピソードが載っている。


イギリスのレジェンドクライマー、ジェリー・モファットが腱鞘炎に悩まされて登れなくなり、クライミングを断念してバイクに熱中していたが、2年後に復帰するや以前よりもクライミングスキルが上がり、数々の成果を残したという、信じがたい復活劇だ。これは「レミニセンス効果」といって、神経命令回路の再構築(脳があるムーブを起こすときに無意識に発している命令系統が整理され、動きに無駄がなくなる)が起こっていたためだという。

この効果を得るには、1ヶ月から数年間にもわたるレストを定期的に行う必要があり、さらに辛いことには、このレスト期間中は軽く登ったりすることはもちろん、クライミングのことを考えたり、動画を見たりしてもいけないという。そのうえで脳の運動中枢を使うように何らかのスポーツをするなど、行動的(筋力とバランスを使うスポーツ)でなければならない。

なかなかに実施のハードルは高いけど、中途半端に実施しても効果は得られにくいと思う。実際僕も以前は定期的に1~2週間こういう時期を設けるようにしていたけど、結局この効果は体感できなかった。そして1ヶ月もクライミングのことを考えないなんて到底できるはずもなかった。しかし、クライミングの再開がいつになるか分からずモチベーションが上がらない、とお嘆きの貴兄にはうってつけのコロナ期活用術なので、是非トライしていただきたい。

4.読書

トレーニングのところでも書いたように、トレーニングの本をはじめとして、クライミング技術の本、栄養学やダイエットの本、クライミング文化を深く知るための古い書籍や雑誌のバックナンバー、海外ツアーに向けた語学の本など、本棚に積まれている本を読むなら今しかない。早く読めば読むほど今後のクライミング活動の底上げになるはず。逆に今読まなかったら、次に読む機会はなかなか訪れないと思うので、これを機に本棚を見直してみてはどうだろうか。

5.Webでの情報収集

今の時代、価値のある情報は出版物よりもWebの方が得られやすくなってきている。もちろんそれらの情報を見つけ出し、取捨選択する力は必要だけど、今は目の毒になりそうな単なる外岩ブログであっても他のクライマーの考え方や岩場・課題の情報など、価値のある情報は潜んでいたりする。

また、なかなか普段は見ない海外のサイトなら、国内とは異なる文化圏ならではのクライミングの接し方や切り口を感じることができて新鮮だと思う。今はGoogle Chromeなどのブラウザの機能やWeb翻訳サービスで十分な日本語訳が見られるので、思ったよりもハードルは高くないと思う。

6.その他

上記以外にも、仕事を楽に終わらせる(=残業を減らしクライミングの時間を増やす)ために資格を取得する、勉強をするなどの自己啓発も間接的ながら効果は大きいかも知れない。個人的には「できる人は超短眠!」(毎回このタイトルが恥ずかしいので紹介しづらい…)という短眠のノウハウ本。睡眠時間を短く(=自由な時間を長くする)しないまでも、眠気が発生するメカニズムと、それをコントロールする方法は誰もが知っていて損はないと思う。

 


以上。僕はと言えば、普段からフィンガーボードの指トレや筋トレを組み込んでおり、基本的にはジムで行うけど、自宅にもその環境が整っているので、自粛期間中でも変わらずトレーニングを続けている(自宅には高さのあるキャンパボードがない分、メニューは制限されるが)。

クライミングに関しては前回の記事のように真冬の間は外岩に行かないことにしただけでなく、その後スノーボードに夢中になり、暖かくなっても岩復帰どころか週末のジムすら疎かになっていたこともあり、自粛に関してはすんなり受け入れてしまっている。

それでも登ることだけは続けている。ホームジムは比較的休業の判断が遅かった方で、登りに行くことはできたけど、マンスリー課題が煮詰まっていたこと、減量のモチベーションが下がり体重がベスト時より4kg増えて限界押し上げるクライミングができなくなっていたことから、これまでは主にジムに行く前のアップに使用していたプライベートウォールをジム代わりに登りこんでいる。そんなわけで…

7.プライベートウォール

という選択肢は、次回の記事として執筆中。国産だけど少し物足りないサイズの「ホームボルダー13a」、世界的に普及しているけど日本の住宅事情にはそぐわない"Moonboard"という、これといったスタンダードが存在しない既製品プライベートウォール市場に、急遽"Satellite Board mini"や"Green Board"という国産期待の製品ができたこともあり、真剣に導入を検討しているクライマーも多いと思う。

とはいえ、ほとんどのクライマーにとっては依然ハードルは高いので、この恵まれた選択肢を選べないクライマーは、1~6の選択肢も含めて、今自分ができることは何かを自ら考え、後で振り返った時にコロナ期の過ごし方を後悔しないようにまずは行動に移していく必要があるだろう。


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ハイシーズンの寒さ核心

豊田や東海の岩場で登るために移住をした割に、移住後の成果はさほど上がっていない。4時間近くかけて豊田に通っていた頃に、大給城址で地元のクライマーさんたちが「また来週やればいいや」と、気楽に課題と向き合っていたところが遠征ばかりの東京人にとっては羨ましすぎて移住の決め手になったわけだけど、成果が出ないのは良くも悪くも遠征の時のようにガツガツすることなく、エンクラになりがちだからかなと自分を納得させていた。

また、真冬に成果が出ないのは年末年始で体重が増えるのと、夏場と違ってほぼ毎週岩に行けるので、ジムトレが疎かになってフィジカルが落ちるためというのも原因だと思っていた。

しかし、調子がピークではないにせよ、得手不得手、サイズ感などの要素を考慮したとしても、自分がこの課題を登れないのはおかしい、と思う課題に何度も敗退を繰り返している。そして昨日もまた「これは登れるはず」と思っていた課題にド敗退をかました。

得手不得手やサイズ感などの計測しづらい要因がなく、単純に自身の調子を計ることができる課題のリピートに関してもそうで、例えば苦手なカチスタートである「文明開化」「半生茶」の一手目ができない日は全然できない。アップが終わっていてもできなかったりする。完登した時はほぼ確実にできた一手なのに。

要因として考えられるのは、やはり気温。アップの遅さは前日湯船(できれば岩盤浴)に入る、連登する、入念にアップする、などの対策をしているが、アップが終わっているはずなのに以前できたムーブができないことがあり、寒さは最大パワーも下げてしまうのではないかと考え、過去に登った課題を単純に段数でカウントし、月別に集計してみた(豊田グレードのeは初段としてカウント)。

grademonth.png

こうして見ると、冬の岩場、春秋の岩場の序盤と終盤に成果が出ているように見える。冬の岩場は豊田や笠間、湯河原などで、大体11月と3月。春秋の岩場は甲信(小川山、瑞籬)で、大体10月と6月。

集計しながら登った課題の内容も振り返ってみたけど、12月と1月は年末年始の遠征で単純に岩の日数が多いことと、初めてのエリアで本数を稼いでいたりするための上乗せもある。一方、6月と10月には自分にとって本当にハードで価値のある課題を登っている。3月は豊田のeでかなり稼いでいるが、豊田のeは個人的には1級~初段と感じており登りやすいのと、豊田の豊富な課題数で最初は登りやすい課題が多数あったため、上乗せがされた結果だと思う。

甲信ボルダーはそもそも寒すぎる季節には行かないので、東京に住んでいた頃は御岳、今は豊田くらいしか選択肢がなくなり、寒さに凍えて鼻水垂らしながら登る羽目になり、冬の岩場と春秋のエリアの境目である3月にようやく成果が出ていると思われる。

このように、ざっくりと振り返ってみるとやはり寒さは限界グレードを下げてしまっている。人によって個人差はあるけど、寒さによって体が動かない=パフォーマンスが落ちるのは普通のことで、それに加えて僕は極端なスロースターターで力が出にくいので、寒さ対策をしても結局寒い日は限界グレードの厳しい一手がこなせなくなっているのだろう。

寒すぎる岩場ではそもそもやる気が出ないので、最高気温が10度未満の時は外岩に行かない、10度あったとしても日当たりのいい岩場にしか行かない、と決めていたけど、それでも冬場に成果が出た試しがない。

最近はスキーも始めたし、冬場はエンクラと決めて成果を求めない日、気温15度以上(日当たりがよければ12度くらい)の暖かい日以外は割り切ってジムトレにして、秋シーズンで負った指の裂け跡の回復、春シーズンに備えたフィジカル作りをしようかと考えている。

また、甲信ボルダーに行ける季節になったらインノのパン買いたさに寒くても行ってしまったりしたけど、今年は慌てて遠征せずに、昨年一度も行かなかった恵那、フクベなどで成果を求めるクライミングをしようかなと。さすがに昨年秋から成果なさすぎで、こんな言い訳と泣き言の記事を書いてしまうくらいなのでね…。


瑞牆ボルダリングエリアガイドの差分核心

これまで詳細なトポが存在しなかった瑞牆に、クオリティに定評のあるダイホールドから待望のフルカラーボルダリングエリアガイドブックが発売された。早速気になるこれまでのトポとの違いや新たな情報を確認し、以下にまとめてみた。

■トポ全体
含まれているエリアはロクスノ発表時の植樹祭エリア(いわゆる一ノ谷など)、山形県エリア、皇帝岩、天鳥川エリアに加えて、追加エリアであるハットエリア、大面岩下エリアと皇帝岩の周辺エリア(クライミングジム・ライムストーンの企画「秘登の旅」で紹介された、「花畑」や「羽音」のあるエリア)が加わっている。

一方、地理的に少し遠い金山沢エリアと、これも「秘登の旅」で紹介された猫頭エリア、そして人気課題「ジュゴン」のある小クジラ岩や最近人気の「空をこえて」「サザンクロス」などの課題のある植樹祭エリア西側の一部の課題や、カサメリ沢近くの「瑞牆カルマ」など、ネットの情報だけが頼りの課題は残念ながら掲載されていない。

室井登喜男さんの前書きによると、まだ公開されていない数々のボルダーも含めて、いつか完全版を公開したいとのことなので、気長に待ちたい。

今回、新課題ではなくても、無名だった岩、課題に名前が与えられているのも楽しみのひとつ。

グレード表記は海外クライマーのためにVグレードが併記され、同じ初段でも明確にV7(簡単め)とV8(難しめ)に分けられているのが興味深い。なお、1級以下は元々Vグレードで発表されたハットエリアの課題以外は1級=V6、2級=V4に単純変換されており、課題によって意図的な差は付けられていない。二段以上も+が付いていない限りは基本的に1対1で変換されている。

ダイホールドのトポは、御岳のトポにも「g」マークによるおすすめ課題マークがあったが、今回はマークによる評価はされていない。また、課題コメントは公開時と同じもので、基本的に新たに書き起こされてはいない。

僕はあまりハットエリアと大面岩下エリアは知らないので、これはピックアップすべきという変更を見逃しているかも知れないけど、ご了承いただければ。


■リグレーディングされた課題
今回、いくつかの課題においてグレードの見直しがされている。ホールドの欠損によるものは少なく、発表後の意見により変更されたものが多い。主な変更は以下のとおり。

・「算術」初段→1級
元々ロクスノ発表時は初段で、100岩掲載時には1級となっており、誤植かと思われていたが、意図的な修正であったようだ。ただ、個人的にはこの課題は登った瑞牆の初段では最も苦労したし、自分より強いクライマーが苦労していたところを何度も見ているので、これが1級というのはかなり厳しいと感じる。もしかしたら単に100岩のグレードを元にして、グレードの見直しはされなかっただけ?スタートの指定についても、セパレートスタートが指定されている。僕は左手のカチマッチでいいと室井さんが言っていたという某有名クライマーさんの発言を聞いて左カチマッチで登っているので、登り直しか…。

・「カラクリ」初段→1級
スタートホールドが欠けて、核心であったらしいムーブがなくなっているわけなので、これは仕方のないところだけど、数々の中級者クライマーに黒帯を与え続けた課題だけに、衝撃は大きいだろう。

・「竜王」1級→初段
逆にこちらはスタートホールドが欠けて単純に保持力が要求されるようになったため、グレードアップ。ちなみにV7初段。

・「瑞牆レイバック」5級→3級
数々の怪我人を大量発生させた(嫁のアンジェラもその犠牲者の一人)罪作りな5級が本来のグレードに戻された。それでも今後も不人気課題であり続けるだろうけど…。

・「高野聖」初段→二段
スタートが欠けて、ただでさえ難しい初段とされていた課題が難しくなり、グレードが確定していなかったけど、二段とされた。これで皆すっきりとトライできるのでは。

・「陽炎座」初段→1級
地味にグレードダウン。とはいえ、この岩に1級、初段目当てに来る人は少なそうなのであまり影響はないか。

・"KUMITE"二段→二段+
元々危険度が加味されてのグレードで、二段ほどの強度はないと紹介された課題だけど、なぜかプラスが付いた。危険な課題だという警告の意味もあるのかも。

・「花畑」初段→1級
初登時からホールドが欠けたという事情があるそうで、面白い課題だけど、お買い得ということで悪い意味で有名になってしまったかわいそうな課題。3級なんて言う人もいるけど、1級にとどまった。

・「ラフレシア」二段→初段
最近は初二段で定着していたけど、初段となった。個人的には一手目も取れていないので厳しいと思うけど、修行します…。

・「雨と花」1級→3級
「花畑」の斜向いのスラブに名前が与えられた。右のラインは1級とされていたけど、今回3級に。カンテの有無によって変わるのかも。

・「羽音」初段→2級
動画で1級が提案されていた課題だけど、今回一気に2級までグレードダウン。僕は苦労した覚えがあるので、これは厳しいと思ったけど、登ったのが夏だったからかも知れない…。なんにせよ、この大幅グレードダウンには、気を遣って1級を提案した方に同情してしまう。

・「狆穴子」初段→「スプリット・エッジ」3級
元々「花畑」に合わせてグレーディングされたという課題だったけど、蓋を開けてみればすでに名前もグレードも付いていたということで、名前もグレードも大幅に変更。グレーディングの闇はあるけど、 これは誰もが納得だと思う。

・大面岩下B岩の初段→1級
相変わらず無名のままだけど、1級にグレードダウン。僕はスタートが狭くてできなかったけど…。

・「DKマントル」初段→2級
元々登りやすいと評判で、ラインが違う、限定があるなどと言われていたけど、限定表記もなく単純にグレードダウン。スタートはセパレート指定があるけど、スタンダードなスタートのまま。

・「雷帝」二段→初段
これも登りやすいと言われていたけど、グレードダウン。僕はほとんど触ったことがないので分からないけど、このグレードダウンは厳しいという意見あり。

・「限られた時間」三段→二段+
公開時から二段という意見もあると言われていたこの課題も半グレード降格。

・「ベアポウメン」V10+→二段(V9)
Vグレード表記とはいえ、三段という希望を与え続けた課題だったが、やはりグレードダウン。それでも二段はあるとの評価なので、僕は触ったことはないけどすでに登った人にとっても納得なのでは。


■リグレーディングされなかった課題
・「東雲」1級
難しいと評判の課題。一説によるとホールドが欠けたとか。それにしても一手一手が厳しく、某ベテランクライマーが敗退したのを見ているので、なぜリグレーディングされなかったのか疑問。初段~二段くらいあるのでは。

・「団栗」5級
昨シーズン久々に登ったけど、やはり5級はちょっと辛い。ムーブも分かりづらいが、分かっていても難しい。とはいえ3級あるかと言えばないと思うので、難しい5級でいいのかも。

・「草笛」1級
スタートにもよるけど、バランスの悪いリーチーなデッドの一手もので、160cmもあれば登りやすい。スタート指定はされていない。

・「倶利伽羅」初段
さほど難しい初段という印象はないけれど、V8初段とされている。写真はスタートのフレークが欠ける前のようだけど、欠けたことが考慮されたのだろうか。この岩の課題は全部スタートが欠けてる…。

・「エレス・アクべ」二段
僕は触ったことはないけど、この課題をサクサクと登ってきた団体さんが「日々の暮らし」にトライするや「全然エレスより難しい!」と苦労しているのを見てしまったほど、登りやすいと言われている(高さ込みのグレードということもあるだろうけど)けど、ホールド欠損の影響(再登あり)もあってか、グレードはそのまま。なお、右ラインの無名3級にはこの岩のネーミングルールに基づいて「カルカド」という「ゲド戦記」にちなんだ名前が与えられている。

・「スラッシュ・フェイス」二段
初登は今のスタートと違って、三段だったという話もあったが、スタート指定は今のスタンダードと同じで、グレードも変わらず。久々に動画見たけどやはりめちゃくちゃカッコいい。

・「クリムゾン・フレイム」四段
縁のないグレードながら登りやすいらしいという話は聞くけど、変わらず。

・「祭の花」1級
これも登りやすいと評判の女子に人気の課題だけど、グレードはそのまま。

・「二重斜線」4級
4級としては厳しいと思うけど変わらず。

・「鳥馬」5級
アップでドハマリする、ツグミ岩の左側の無名5級に名前が与えられたが、グレードは変わらず。つい最近トライしたけどやはり難しかった…。

・「シマリス」5級
リス岩の右に逃げないと難しいというマントル課題。右抜けを許さないライン表記で5級のまま。僕はトライしていないのでどうなのか分からない。

・「十六夜」初段
二段でいいのではという意見も多いけど、V8で難しめという評価ではあるものの、初段にとどまった。


■新課題
いくつか注目の新課題をピックアップしてみた。

・「泉の家 直登」初段
人気課題「泉の家」をトラヴァース終点の下から直登。グレードが変わらないことから、下から繋げるところが難しいことが想像できる。どちらもV7初段。

・「熊の親子ダイレクト」4級
大黒岩の高さのある8級「熊の親子」の上部で左上で4級に。ということは上部核心ということで、ハイボル好きにはたまりませんね!

・「蝿の王」初段(V7)
寿老岩の左にある岩らしく、見たことはないけれど、水平クラックをトラヴァースして折り返す課題。

・「十里眼」1級
人気課題「百里眼」1級の右のラインで、グレードは同じ。さらに右には「一里眼」10級という、ネタのために設定されたかのような課題もあるけど、一里も見渡せたら10級どころじゃない相当な眼力だと思いますよ。

・「桜餅SD」初段
マントルのテストピース「桜餅」2級にSDが追加。初段の繋げものということもあり、人気課題となることが想像できる。

・「辛豆」初段
日々の暮らしの裏にある、厳しいと評判の8級の右側にできたSD課題。人気課題の近くということもあり、これも人気課題になりそう。

・「ハイパースリープ」初段
「コールドスリープ」1級の右抜け。すでにバリエーションとして登られている動画も上がっていたが、正式に採用されたようだ。なお、「コールドスリープ」のLowStartである初段と言われる課題は収録されていない。

・「クライオニクス」初段
「コールドスリープ」の裏面のトラヴァース課題。さほど大きくない岩のトラヴァースなので、保持力が要求されそう。これも人気課題候補か。

・「スペクトル」初段
最近人気の「雲が描いた月明かり」1級の近くの岩の課題。この課題、以前皆とお遊びでトライしていた課題かも…。

・「サナギ」初段
これもその近くのハング越え課題。写真で見る限り、見た目がカッコいい。

・「スイッチ」初段
「花畑」の裏にある、顕著なガバ穴からスタートする課題。登りやすいという評判だけど、正式に初段が与えられたので、人気が出そう。

・「ミクラス」初段、「ミクラスSD」二段
「花畑」の下の逆T字クラックのある岩の課題。この岩の課題はカプセル怪獣に統一されており、岩の名前も「七岩」。おっさんクライマーは登るしかありませんね。

・「羽音大トラバース」初段
2級にグレードダウンされた「羽音」のスタートと抜けがエクステンションされた課題。後半の難しさがどの程度なのか気になるところ。

・「音色」初段
「羽音」の右のスタートから左上。ハング抜けが厳しそうなライン。

・「スケルトンSD」1級
ムーブが面白いカンテ課題「スケルトン」にSDが追加。

・「無州」初段
「べシミ」の岩のリップトラヴァース。贅沢なラインだけど、迷惑なことこのうえないので、ハートも問われそう。「無州、いきまーす!」


■その他情報
・「半夏生」1級
「ものすごく小さい」というコメントが付いていた「夏木立」の横の岩の課題に名前が与えられ、スタートホールドも明確になった。心置きなくトライしましょう。

・「ねじ式」四段
場所が分かりづらいという岩の場所が明確に。カッコいいクラックなので、ツヨツヨの方は是非。

・「ブラック・エンペラー」初段
「フリークエント・フライヤーズ」初段と同じスタートから右にトラヴァースして直登、というラインがスタンダードで、登りやすいと評判だった課題が「フリークエント・フライヤーズ」とはかぶらない直登ラインが明確に示された。ということは序盤が核心か。

・「インペリアル・マーチ」1級
「地ジャンではない」という衝撃の一言のみが残された…。スタートもセパレート指定。かなり強いクライマーが一手目を取れていなかったけど、何かムーブがあるのだろうか。地ジャンでも一手目の後の足上げが体固いクライマーには核心で、地ジャンで1級は適正と感じていたので、また楽しみが増えてしまったようだ…。

・「エンペラーモス」三段
これも動画が出てから再登者続出の課題だったけど、「左右の課題のポケットは使わない」という限定が明確に示された。また、この課題のみ三段だけど他の課題のV11より低いV10が与えられている。限定ありでも登りやすいということなのか。

・「むささび」二段
「指人形」のエクステンションとされていた「エンドロール」二段のガバ(そもそも「指人形」初登時はここがスタートだったという説もある)からスタートして直登後左にトラヴァースが正しいラインらしいけど、ライン表記は「エンドロール」にしか見えない。これはちょっと混乱を招くかも。

・「穴契約社員」3級
途中から右にトラヴァースするのがスタンダードだけど、ライン表記の抜けが直上になっている。以前トライしてみたけどできなかった。特に直上しろという意図はないのかも知れないけど…。また、左のカンテ側ホールドを使う人もいたけど、このライン表記ではカンテ側はなしのように見える。

・「背伸び運動」3級
限定のランジ課題だけど、取り先がどこか明確でなく、真上のスローパーを取りに行くのがスタンダードになっていた課題。今回左上ラインが示され、とんがったガバの部分が取り先であるという指定がされた。以前Mikipediaさんが登って、これだと3級としては辛いとのことだったが…。

・「骨釣り」1級
「背伸び運動」の左のカンテの一手ものとされていた課題だが、ラインが左上となっているため、右手で取りに行くガバは使わないラインに見える。

・「信徒」1級
「阿修羅」の岩の左の小さい岩の謎の1級ライン。前にトライして登れなかったけど、スタートが思ったより左のラインを示している。今度トライしてみたい。


ざっとこんな感じでピックアップしてみても、かなり多くなってしまった…。全体的にほぼグレードアップはなく、厳しく辛いリグレーディングとなっている印象。最大のインパクトは個人的には「インペリアル・マーチ」の「地ジャンではない」の一言。

個人的には小クジラ岩周辺と猫頭エリアがないことや、追加コメントや読み物が少ないのは残念だけど、小川山、豊田など他のエリアのトポもこのクオリティで出してもらえるよう期待したい。


最近学んだこと核心

僕はいつフィジカルが伸びなくなってもおかしくない(すでにそうなっているかも知れない)ので、ありとあらゆる合法的な手を使ってでもより登れるようになるために試行錯誤をしている。

そんなわけで、2018年までに色々行ってきたことをまとめておこうと思う。結局は個人差があるものなので、万人の役に立つとは思っていないけど、誰かの役に立てばという期待を込めて。

■ウェイトコントロール
これはすべて書こうと思ったらあまりに長くなるのと、すでに別記事を書き溜めているので、ここでは簡単に。まず、当然のことながらやっぱり軽い方が登れる。ただ、単純に軽いだけではダメ。

身長175cmの僕はベスト体重は62kgぐらいに感じていて、体脂肪率は機械によって違うけど、10~12%くらい。普段は主食を食べない糖質制限だけど、平日にジムで登る前にはまとめて糖質を摂取するし、週末に外岩で登る前日の夜はあえて炭水化物を多めに摂取する。食べ物と水分で2kgくらいリバウンドするけど、それを補って余りある最大出力が得られるので、狙っている課題がある時は体重が一時的に増えようとやるべき。その後節制すればすぐに体重は戻る。

ただし、年末年始や遠征の時など、どうしても食生活を制限しにくい時が続くとベース体重が上がってしまう。増え始めの頃はそれまでのように登れるが、徐々に脂肪となって落ちにくい体重となるにつれて如実に登れなくなっていく。

それは主に保持力において顕著で、普段はBeastmaker2000のモノポッケを中指、人差し指、薬指のどれでも1本でぶら下がれ、調子が良ければ45度スローパーでぶら下がれ、BeastmakerMicrosの6mmで数秒ぶら下がれたのに、ベース体重が3kg上がると浮くのがやっとになる。ジムではアップが終わったかどうかの確認に決まったスローパーを持つようにしているが、重くなってからは全然保持できなくなってしまう。また、体の各部に負担が掛かり、故障をしやすくなる。

栄養をしっかり摂るようにすることでメリットがあるか、普段は外岩の時以外食べない朝食を食べ、ジムの後や寝る前にしっかりタンパク質を中心に食べることで回復力がアップするか試したものの、明らかな効果は実感できなかった。というよりも、常に登れなくなって差が出にくくなってしまった…。

ということで、当たり前のことながら普段は節制をしてベスト体重をキープした方がいい。節制しなくても太らない体質の人が羨ましいけど仕方ない。食べて太るのなら摂取カロリーより消費カロリーを増やしていくしかない。僕はジョギングは続かないのでやらないけど、頑張って続けていたときはやはり軽くなった。嫌いなジョギングをやろうと思うくらいモチベーションが上がったなら自然とできるだろう。

減量のために現在主にやっていることは、仕事の日は昼食にキャベツ1/4くらいの千切りを茹でた鶏の胸肉またはささみ75~100g程度と一緒に15cm四方のタッパーに詰めて持っていき、オリーブオイルとふりかけをかけて食べる弁当。

それと、冷凍の0kcalゼリー。カロリーが低い(実際は0kcalではない)のと、冷凍しているのでちびちび30分以上かけて食べることができるのと、何より目覚まし効果が高い。僕はコーヒーを常飲しているので、カフェインの目覚まし効果はほとんどないけど、冷たいものを食べると眠気は一気に吹き飛ぶ。問題は仕事中に冷凍ゼリーをギザギザスプーンでちびちび食べられる環境にあるかどうか。幸い僕はフリーダムな現場に恵まれたので、これは問題ない(固いゼリーをガリガリ削る振動で周囲に迷惑かけてるけど)。

ジムトレの前には意識して4時間前くらいに炭水化物を摂り、筋肉にグリコーゲンを蓄える。その分減量は進まないけど、重い体重から落とす減量期ではなく、キープ期であれば良いトレーニングが出来る方が優先だろう。食べるのは玄米や全粒粉パンなど、GI値が低いものを食べている。

一年中体重をキープするのは困難だし、たまには息抜きをして体重が重くなる時期があっても良いと思う。そして登れなくなって、また慌てて減量して登れるようになっていくことで、まだまだ成長している!と自分を騙すこともできる。メリハリは必要だと思う。

アンジェラはあまり太らない体質なので、平気でラーメンや牛丼など栄養バランスも考えずに食べていて、それでもそこそこ登れているので全然ダイエットをしない。趣味なので全然好きにすればいいんだけど(とはいえ健康を損なう食事は改善させたいと思っている)、「まだ腹の肉という伸びしろを残している!」と言い訳をし続けるよりも、ここぞという時には集中して節制し、きっちりと目標を達成するクライマーを尊敬しているし、そのくらい真剣に取り組んでいる人が好きだ。


■乾き手のフリクションアップ術
今はPD9やADD FRICTION、BOOSTなど、チョーク下地も色々出ていて、実際にかなり効果を感じられるものもある。それぞれのチョーク下地、チョークで実験をした結果は別の記事をまとめているので詳細はここでは書かないけど、乾き手の僕にとって明らかに効果を感じる方法がある。

それは、チョークを付ける前に手を湿らすこと。僕はタオルハンカチに水を含ませ、ビニール袋に入れて持ち歩いている。まずそれで手に水分を含ませ、ある程度乾いたところ(大体指皮が柔らかいうち)でチョークアップする。すると、乾き手の硬い指皮でホールドに弾かれるのを最小限に抑えることができ、明らかにフリクションが上がる。

PD9との併用は効果があるけど、GRIP ONに関しては乾燥させてしまうのであまり効果がない。PD9は新型になって薄くなり効果が低くなってしまったのは残念だけど、やはりいまだに一番効果を体感できる。

このことをジム仲間に教えたら、化粧水スプレーボトルに水を入れる方法をおすすめされた。水が漏れる心配もないし、かさばらないではあるけど、手のひらよりも指先を湿らせたいので、スプレーでは手のひらを湿らせた後に指先まで伸ばす必要があり、その点タオルの方が指先を湿らせやすいので、結局タオルに戻った。


■スロースターター対策
僕は超スロースターターで、ジムでも90分はアップしないと全力が出せないし、寒い外岩では午後からやっと限界グレードが撃てるのが当たり前、下手をすると15時までかかることも珍しくなかった。その分ヨレることなく、外岩でもジムでも登りはじめて6時間経ってもまだ尻上がりに調子がよくなっていくくらい。

ヨレないのを羨ましがられることもあるけど、アップが終わるまでの時間は単なる無駄なわけで、ヨレてもいいから早く全力が出せるようになりたいと切に願っていた。なので、ネットや本で色々調べてみたけど、ウォーミングアップを入念に長めに行う、くらいのことしか書かれておらず役には立たなかった。

色々な試行錯誤を重ね、ようやく効果を感じられたのが、毎日の入浴。それまでは基本的にシャワーだけで、温泉に行ったときくらいしか湯船に浸からなかったけど、ある時岩盤浴の翌日の外岩はアップが早いことに気付き、検証を重ね、明らかに効果があることが分かった。前日の夜の入浴が翌日まで持つのか懐疑的ではあったけど、やはり効果が感じられた。

そこから、毎日湯船に入るようにしてみた。すると、アップが全体的に早くなった。やはり冷え性で筋肉が温まるまでに時間がかかっていたようだ。よく筋量の少ないガリクライマーにみられるようにいきなり全力で登れるということはないにせよ、30分~1時間程度でアップが終わるようになった。

また、登る前のルーティンのひとつとして「クライミング教本」に載っていたヒールタッチを3セットやるようにしている。可能であれば、ジムまで15分くらいかけて自転車で行く方が明らかにアップが早くなり効果的。帰りはいいクールダウンにもなる。

そして、寒い日の外岩の前には朝風呂に入るようにしている。出掛ける前に15分お湯に浸かり、最後に冷水シャワー(スーパー銭湯ならサウナ後の水風呂)を浴びることで、毛穴を引き締めて湯冷めを防止。これで以前は全く体が動かなかった気温10度以下の岩場でも寒さを感じることなく、アップも早く登れるようになった。とはいえ、気温10度以下ではどうしても最大出力は落ちてしまうのは避けられない。一番成果の出る春と秋が短くなっていく最近の日本の気候が恨めしい…。


■便秘対策
僕は3日出ないのは当たり前、下手すると一週間出ないこともあるくらいの慢性の便秘だった。少食とはいえ、野菜や食物繊維はかなり多く摂っていても。

便秘の何が悪いって、当然宿便があれば体重は無駄に増えるし、何よりすっきり出した後の体の軽さたるや恐ろしいほど身軽に感じるもので(これは慢性の便秘の人にしか分からないかも知れない)、外岩の朝に出た時で調子が悪かったことがないほど、明らかに体感できる。

なので躍起になって色々なことを試した。最悪、どうしても成果が欲しい勝負の時には下剤やスムースベンデール(よくスーパー銭湯で売っている、お通じ改善の自然食品)に頼ることもあったけど、根本的に改善しようと、ちょうど完全無欠コーヒー(バターコーヒー)を試しに飲み始めたが状況は変わらなかった。しかし、同時に朝起きて飲めるだけ多く水を飲むのを習慣にしてみたら途端に快便になった。

その後、減量を本格的に開始し、バターコーヒー自体のカロリーを削るために飲まなくなったらやはりお通じは悪くなった。どうにか減量とお通じを両立させることはできないかと考えていたら、いつの間にか自然とお通じが良くなっていた。

考えられる原因は、スロースターター対策で始めた毎日の湯船。これと朝の水分補給。それと重要なのは、とにかく便座に座って習慣づけること。大抵外岩に行っている土日はこの時間を取るのが難しいため、土日は出ないことが多いけど、これらによってある程度お通じは改善された。しかしまだまだ溜め込みがちなので、今後も研究を続けていく。


■ジムの過ごし方
今のホームジムにはスラブ~薄かぶりのマンスリーウォールがあり、マンスリーとしてコンペちっくな課題がセットされている。得点表があってランキングを競えるようになっているけど、一時期これに躍起になって撃ち込んだりしていたら、保持力と体幹が明らかに衰えて外岩や強傾斜に弱くなった。

以前のホームジム(T-Wall江戸川橋)はラインセットではない完全まぶし壁、しかも細かいカチや、取り付ける向き逆だろという嫌がらせにようなスローパーなど、トレーニングにはうってつけで、傾斜も135度と150度を中心にトレーニングしていた。

大きなボテやボリュームが中心でダイナミックな動きの多いコンペ課題からも学べることは多いけど、やはり外岩で登れるようになるためのトレーニングという意味では、130度以上の傾斜での保持系の課題を中心にすべきだと思う。実際の岩場が薄かぶりやスラブ中心であっても。

なので、マンスリー課題に執着しすぎないようにホームジムのマンスリーの得点表には参加せず、3~4日で切り上げるようにした。ただし、一部まぶし壁の強傾斜にも課題が設定されているので、トレーニングになる課題はやるようにしている。それ以外の時間は自分でテーマを決めて設定した課題にじっくり取り組むようにしている。とは言っても皆とセッションできるマンスリーの誘惑に負けてしまうけど…。楽しくトレーニングできるムーンボードのあるジムが羨ましい!(事あるごとにムンボ設置しましょうとスタッフさんたちにせがんでいるけど無理そう)


とりあえず今回はこんなところで。記事を下書きで書き溜めたままにして更新しないでいると、たまに外岩で「ブログの人ですよね?」と言われた時にアンジェラに「ほら、見てくれてる人がいるんだからブログ更新しろや!」とディスられるので…。


初段のグレード感核心

クライマーの間では「グレード感」とは、仲間内では盛り上がるけど、SNSなどのネット上においてはなかなかセンシティブな話題のひとつだろう。

アンジェラとTwitterの話題をもとに「阿修羅は難しい初段か」について話していたところ、アンジェラはどう考えても難しい初段だと言うが、三段、四段の登れるクライマーの中には初段の真ん中だという人もいる。僕は「阿修羅」に昨年ド敗退をかましているけど、そもそも登れていない初段なんていくらでもあるので、「阿修羅」だけが特別難しいとも言えない。

じゃあ初段のリストを作って、どれだけ自分が登れているかを確認することで、自分のレベルが分かるのではないかと思い立って、御岳、小川山、瑞牆という関東甲信越を代表するエリアにおける初段の一覧を作成してみた。

御岳は新しい「御岳ボルダリングエリアガイド」、小川山は黒本、瑞牆はロクスノ公開時のトポから。これらのトポに載っていない新課題や細かいバリエーションは含まれていないし、ホールド欠損や初登時と違うラインとなってしまっている課題もあえてそのままにしている。漏れがあったら教えていただければ幸いです。

■御岳(27課題)
人間発電
デッドエンド横断
デッドエンド左
勅使河原美加の半生
ウィリーウィリー
彩雨
ファット・ブロッカー
ファット・アタッカー
東峯園SD
モンキーポッケ
ソフトトラバース
ブタのアゴ
鵜SD
砂箱トラバースⅡ
マルガリ
マルガリVar.
エゴイスト
オプティミスト
ミラージュ

エリート
命ください右
素登り
子供返し
クライマー返し
亀返し
クライマー返し直上

■小川山(36課題)
玄関岩のクラックSD
さむけ
きたない大岩正面左下部トラヴァースSD
一筆
忘却の果て
神の瞳
金環蝕
フィロソフィー
逆フィロソフィー
エアー船長
緑のマント
グロヴァッツ・スラブ
穴フェース
太鼓判
田嶋ハング
シェル・レフト
テンペル・タットル
A.I.T
A.A.I.T
石の魂(ランジ)
大晦日
皐月
花豆
夜長
雨月
神無月
ありがとう
上弦
虹の入江
ラブリー・トラヴァース左→右
大豆
時間の彼方
ストレンジ・デイズ
ころがる大根
逆モファット・トラヴァース
縦ダイク

■瑞牆(33課題)
朗月
異郷
言葉
算術
数列
カラクリ
倶利伽羅
寒空
マントルデスクレフト


眠った風
泉の家
黄金虫
フォーマルハウト
天の川
とも子
光合成
普通の日
アチュアン
高野聖
陽炎座
ストレート・フェイス
ティンバーヤード
石器時代
裂けた青空
キトラ
阿修羅
十六夜
指人形
フリークエント・フライヤーズ
ブラック・エンペラー
ヴォック

いかがだろうか。ちなみに僕は以下のとおりの結果。

御岳=12/27課題
小川山=8/36課題
瑞牆=6/33課題

ということで、僕は初段のグレード感や「阿修羅」がどのくらいの位置にあるのかを語るにはまだまだ早すぎることが分かった。現実を直視させられるな~。もちろん、すでに自然に還っているとか、下地が悪い、高さがある、などの単純な難易度以外の理由でトライしづらい課題も含まれているけど、初段というグレードの幅広さを思い知らされる。

単純に数の問題ではないけれど、皆さんも是非何課題登れているかをチェックしてドヤって(涙して)みてはいかがでしょうか。

↓ハッシュタグ付き投稿用テンプレート

http://senclimb.blog.fc2.com/blog-entry-237.html
御岳=/27課題
小川山=/36課題
瑞牆=/33課題
#初段検定

初段というくくりで登れた数を数えるなんてオリエンテーリング的でクライミングの本質から外れていると思うし、僕も個人的には「初段」という恐らく外岩ボルダリングでは最も需要が高くキャッチーなグレードに縛られず、背伸びした課題、グレードは低くても登る価値のある課題をいっぱい楽しむことにも目を向けて欲しいと思うけど、今回は敢えて「初段」を考え直してみた次第。真の黒帯への道は遠い…。

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プロフィール

SEN

Author:SEN
外岩好きのボルダラー。リードもたまに。175cm、62kg前後、リーチは178cm。アップに90分は要する超スロースターターなのが悩み。

元々ジム専だったものの、初段が落とせるようになってからは外ボルに取り憑かれる。シーズン中は毎週のように外岩に行っているように思われているが、仰るとおり。嫁は関西弁のアンジェラ(青森生まれ)。

以下過去の主な完登課題。

■御岳
マミ岩右SD2級
すべり台トラヴァース3級(OS)
デッドエンド1級
変形忍者返し初段
忍者返し1級
ファットアタッカー初段
とけたソフトクリーム岩トラヴァース初段
子供返し初段
勅使河原美加の半生初段
立ち鵜1級
命ちょーだい2級
丸こんにゃく右1級
チキンSD2級
御岳こうちん2級
丸こんにゃく左1級
デッドエンド左初段
遊歩道岩トラヴァース1級
素登り初段
イギリス人のトラヴァース2級
私の見栄1級
命ください中央2級
デッドエンド横断初段
白狐岩SD2級
オーストラリア岩カンテ右3級(FL)
マミ岩トラヴァース2級
遊歩道岩逆トラヴァース初段
豚の鼻1級
A/B岩トラヴァース初段
丸こんにゃく中央1級
マルガリ初段
ジャンピングフック1級
マミ岩階段1級
水の詩3級
亀返し初段
私の家(リップVer.)二段
凹角右抜け3級
モンキーポッケ初段
命ください右1級
トラヴァースボルダー左→右1級
エゴイスト(中継カチあり)初段
御岳洞窟1級
ファット・ブロッカー初段
猫砂1級
In Ome!(仮)1級くらい

■小川山
芋掘り1級(FL)
穴社員3級(FL)
達筆3級
神の瞳初段
コンケーブ3級
プーシェ3級(FL)
変人1級
流れの中に1級
ベヒーモス1級
メイ3級
ルー2級
ギガント初段
狸寝入り2級
目薬パチパチ1級
ライトスパイヤー3級
エイハブ船長1級
モルボル初段
三日月ハング1級
太古3級
きたない大岩左側壁のカンテ1級
サブウェイ3級
黒豆岩左2級
黒豆岩右2級(FL)
黒豆1級
田嶋ハング初段
キングチョックレフト1級
ファルコ初段
犬小屋二段
忘却岩マントル2級
飛沫二段
スィール3級
太鼓判初段
ラブリー・トラヴァース左→右初段
モンスリー1級
烈風初段
忘却の果て初段
フィロソフィー初段
露岩スラブ3級
露岩マントル2級
玉葱左3級
縦ダイク3級
冬枯れ2級
静かの海三段
キャンプ場ボルダーD岩左→右2級
石の魂(ポケット使用)1級
扇子2級
虹の入江初段
コンパウンド4級
涙岩1級(命)
The Two Monks二段
梅見る頃を過ぎても1級
アストロノーツ初段
八月二段
逆フィロソフィー初段
アイアンクロー3級(FL)
スプリンター1級
流れる3級
隠れ人1級
ヒッパルコス2級
大いなる河の流れ二段
モファット・トラヴァースⅠ1級
延長サブウェイ1級
ミダラ後半1級
ヴィクターカンテ1級

■笠間
ラブタッチ3級
ベンチ岩2級
大黒岩トラヴァース2級
ハングマン2級
シンプルファイター1級
スーパーマントル2級
樹海初段
ワシントン倶楽部2級
ハートビートカンテ2級
かさまん2級
きのこ岩トラヴァースSD1級
エ・モーション1級
シンプル&ディープ初段

■川井
ミエールSD3級
ブロック2級の右の1級(FL)
I've2級
イノバウワー3級
ミワタク初段
ブロック2級
ラブリー3級
ベッケンバウアー1級

■湯河原幕岩
ノーズ2級
ノース2級
のっぺり3級
貴船初段
ダイヤモンドバスト3級(OS)
パイプライン初段
米蔵2級Ver.
ダイヤモンドスラブ2級
湯河原ジャンプ3級
展望台2級
サンセットダディ1級
アイアンメイデン3級
木漏れ日1級
サブウェイ二段
秋晴れ初段
Wプロジェクト二段
バーリアル1級
ローリングストーン3級
ジャッキアップ2級

■天王岩
ウラヌス二段
般若初段

■十里木
深呼吸1級
超深呼吸初段

■北山公園
ナインティナイン3級
鉄人3級(FL)
ホールドアップ2級
股フックカンテ2級
林トラヴァース3級
シャークハング3級(FL)
お昼寝フェース1級
バーカーヘッドマントル1級
インシュリン3級
ウマノリカンテ3級(FL)
木下フェース中央3級
ショーギノーマル1級
火の用心左フェース1級
飛龍1級
スコーミッシュゾンビ2級
ドラの音2級
キーホールネオ1級(OS)
空手oh!1級

■笠置
黒い豚カレー1級(FL)
のっぺりカンテ3級

■裏御岳
ジュリエット1級
男一徹3級
一徹右2級
クライマー養成ギプス2級
めがね初段
ジョニージェニージャニー初段

■瑞牆
シャリシャリ君SD3級
祭の花1級
あかね雲3級
桜餅2級(OS)
カラクリ1級
百里眼1級
泉の家初段
花畑1級
ガリガリトラバース2級
夜を待ちながら2級
日々の暮らし1級
少年3級
角衛門マントルV5
穴くまじろうV5
ガリガリ君1級
普通の日初段
夏への扉1級
ジュゴン初段
指人形初段
コールドスリープ1級
穴熊ントル1級
DKマントル2級
玉2級
猫頭エリア無名初段
ナーガ1級
算術1級
竜王初段
倶利伽羅初段
エンドロール二段
羽音2級
黎明期SD3級
背伸び運動3級
インペリアルマーチ1級
骨拾い1級
草笛1級

■具志頭
Around The Corner II初段
パインライス1級
チョックストーンアタック初段
オザーンの怪力トラバース1級(FL)

■笠置山(恵那)
エル3級(FL)
エンカイ1級
SOS2級
エルエル2級(OS)
ウォールフラワ3級
積木1級
皇帝ペンギン初段
エキドナ初段
シュクラン1級
三十路ボンバイエ3級
ノムール1級
ダイヤモンド初段
イルカ1級
ブライル2級
ウォールブライル2級
孔雀王初段?
ナイフのようなカンテ初段

■豊田
兄貴e
一難去ってd
ヘタd
蛇の目e
ティータイムd
ノミのジャンプd
うねりf
文明開化e
やせがえるd
ゴーストザッパーf
ピーターラビットe
緑e
枯れ葉e
枯山水e
ムーンサルトe
鯉のぼりe
半生茶e
きび団子d
瞬間芸e
石器d
ため息d
大盆栽d
王滝クラックe
極上おつまみe
破壊d
小鯨e?
タスキSDe
氷雨e
オレひざe
ポールd
デッドブラインドd
デルタd
バックトゥ・ザ・フューチャーⅢd
俊トラe
D助d
叫びe
手長猿d
ラースベイダーe
パンタグラフc
ポールポジションd
すりこ木d
球根e
寅トラe
へそe?
はたた神e

■SSK
ナルコレプシー初段
なまはげ初段(FL)
パスウェイ初段

■塩原
後悔3級
エロンチョ4級
Dライン3級(FL)
タンニャバード2級
鳥2級
桜3級(FL)
マントル職人初段

■フクベ
KIWA1級
マジック初段
カワゴイ1級
トリケラトプス初段

■下仁田
橋の下1級
道化師初段
クラック状岩2級

■城ヶ崎
富戸の冬1/2級
富戸の春初段
文殊初段

■安達太良
普通の人1級
柴田ランジ1級

■霊山
宝の山R3sd
休日出勤R3sd

■白州(神宮川)
秋天1級
川1級
ダイヤ2級
いぶし銀2級

■神戸
ディエス初段+

■三峰
一輪車初段
涼しいマントル初段
上級者への登竜門3級

■白州(尾白川)
高砂2~3級(FL)
烏蛇2~3級
剣の道3級
白蛇3級

■富士川
Rebellion初段
破れ傘初段
トキオハング初段

■王子ヶ岳
安藤さんカンテ2級
スプーンカットフェイス1級
グリコ3級(FL)
ナテハ3級

■黒潮ボルダー
松風1級
百と八つの流れ星
愛と絶望の狭間1級
季節外れの入道雲2級(FL)

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